ドライマウス(口腔乾燥症)
ドライマウスとは、唾液が少なくなり口の中が乾く病気です。原因は、口呼吸、食生活や精神的ストレス、老化、薬の副作用、糖尿病などさまざまです。
唾液の働き
- 乾燥を防ぎ、食べ物を飲み込みやすくする
- 食べ物の消化を助ける
- 味を感じやすくする
- 口の中の汚れを洗い流す
- 細菌の繁殖を抑える
- 再石灰化によって、虫歯を防ぐ
といった口の中を清潔で健康に保つ働きがあります。唾液とは口や体にとても大切な働きをしています。
ドライマウスで唾液が減少すると口腔内の細菌やカビが繁殖しやすい環境になり、口臭がしたり、虫歯や歯周病が進行しやすくなります。また、食べ物の味が感じにくくなったり、飲み込みにくくなったりします。
唾液分泌促進のためのさまざまな対策
- 食事の時に良く噛む
- 噛める環境の早期獲得
- 唾液腺マッサージ
- 口腔粘膜マッサージ
- 舌のストレッチ
- 保水剤の応用
- 音波ブラシの使用
- 歯質、口腔粘膜の保護、強化
舌のストレッチ
舌の動きがスムーズになると、食べ物を咀嚼したり飲み込んだりする働きはもちろん、発音や唾液の分泌も促進されます。
1.口を開けたまま舌を前方に出す。
2.口を大きく開けて下を上顎につける。
3.口を開けたまま舌を左右に出す。
4.口を開けて舌先で唇をなめる。
唾液腺マッサージ
加齢により分泌能力が低下したり、内服薬などの影響で口が乾きやすくなります。
・マッサージをして、唾液の分泌を促しましょう。
・人差し指から小指までの4本の指を頬にあて、上の奥歯のあたりを後ろから前へ向かって回す
(10回)。
・親指を顎の骨の内側のやわらかい部分にあて、耳の下から顎の下まで5ヶ所くらいを順番に押す
(各5回ずつ)。
・両手の親指をそろえ、顎の真下から手をつきあげるようにゆっくりグーっと押す
(10回)。