高齢者歯科
高齢者歯科とは
主に65歳以上の患者様への、加齢による疾病を含む全身の健康に配慮した歯科治療と位置づけています。
当院では、高齢者の方々に緊張感を与えないように配慮し、
また全身の健康状態に充分気を配りながら治療を進めていきます。
高齢者歯科の目的
ご高齢の方にとって、「しっかりと食べ物を噛めるかどうか」は全身の健康状態に影響します。
まずは、歯をできるだけ残す治療を行うこと、次に歯を失わないように予防をしていくこと、もし歯を失ってしまった場合はきちんと補っていくことが大切です。
口腔内の健康と全身の健康
ご高齢の方において、口腔内が健康であることの重要性
口腔内の健康を保つことは、全身の健康につながっていきます。
例えば、口腔内が健康・清潔であることは肺炎など重篤な疾患の予防となります。
平成23年、厚生労働省のデータによると日本人の死因の第三位は肺炎となっています。肺炎で亡くなってしまう方の殆どは75歳以上の方々です。
そして、肺炎の背景には「誤嚥」があることが少なくありません。
誤嚥性肺炎
ご高齢になるにつれて、嚥下反射が低下し唾液や食べ物が気管・肺に入り込みやすくなります。
その時、歯周病菌が肺に入り込むと誤嚥性肺炎のリスクが高まるとされています。
歯周病は免疫力が低下した方ほど発症しやすいため、高齢者の方ほど罹患率が高くなる傾向にあります。
ご高齢の方が歯周病や虫歯を防ぎ、口腔内を健康に保つには予防歯科が大切になります。
予防の大切さ
ご高齢の方がお口のトラブルを抱えやすい理由
ご高齢の方が歯周病等お口のトラブルを抱えやすいのはどうしてでしょうか。
ひとつは、ご高齢になるつれて、唾液の分泌が減る傾向にあるためです。口腔内が唾液で潤っていないと食べかす等を洗い流す自浄作用が弱まってしまいます。
また、入れ歯や詰めもの・被せものの治療を行った歯が多いのも高齢者の方の特徴です。入れ歯と接している歯肉や上顎は食べかす・細菌などが残りやすく、歯周病のリスクを高めます。加えて、詰めもの、被せものの下に虫歯ができることもあり、そのような虫歯はご本人も気づきにくいものです。
口腔内を清潔・健康に保つには
このようにご高齢になるに伴い、口腔内を清潔に保つことに工夫が必要になってきます。
そこで大切になってくるのが歯科医院でのクリーニングや予防です。
たかま歯科では、治療だけでなく、予防を重視し高齢者の方のお口の健康をお守りしていきます。
高齢者歯科における予防の内容
- 歯ブラシで除去することが難しい歯ぐきの奥深くにある歯垢や、歯石の清掃を行います。
- 正しいブラッシングの指導を致します。
- 生活習慣へのアドバイス、食事のとり方や内容など、虫歯・歯周病になりにくい生活習慣を
レクチャーします。 - 口腔内のケアとともに義歯の洗浄や除菌も行います。
毎日使う義歯にバイ菌が付いているのはとてもおそろしいことですね。 - 口腔粘膜のマッサージを行います。