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明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
スタッフの佐藤です^^
今回は、就寝時の入れ歯の装着についてお話ししようと思います。
部分入れ歯を使い始めたとき、歯科でも寝る時に外した方が良いといわれたが
家族に隣で寝ていて外しているところを見られるのが抵抗あって、、
付けたままでは寝てはいけないのか?ということなんですが、
結論から言うと、基本は外して眠ることをおすすめします。
就寝時に入れ歯を外した方が良い理由には、
1,入れ歯を衛生的に保つため
2,歯やお口の粘膜を健康に保つため
の二つがあります。
これには、患者様のお口のなかの状態や咬み合わせ、入れ歯の種類や大きさなども関係します。
一つ目は入れ歯の衛生的な問題からです。
入れ歯は食事のたびに使用するため、ご自身の歯と同様に汚れが付着します。
特に入れ歯の歯ぐきの部分は、水となじみの良いプラスチックで、
汚れが残りやすい材質です。
部分入れ歯の歯に掛ける金属の部分が複雑な形態をしているところにも、
細かい汚れが残りやすいです。
入れ歯に付着した汚れは「デンチャープラーク」
(デンチャー=入れ歯 プラーク=歯垢)
と呼ばれ、プラーク中にはカンジダ菌などの菌が多く含まれます。
この汚れを落とすには、物理的な洗浄と科学的な洗浄を、併用にないといけません。
そのため、入れ歯用のブラシで汚れを落とし、就寝時に入れ歯洗浄剤に漬けることが、
一般的に推奨されます。
二つ目は、歯や粘膜健康についてです。
入れ歯を入れたまま眠ると、お口の粘膜が炎症を起こすリスクがこの「口内炎」は
入れ歯の下の粘膜が全体的に赤くなる炎症で、痛みを生じます。
また、部分入れ歯の場合、入れたまま眠ると
むし歯や歯周病が発生するリスクが高くなります。
入れ歯のバネや歯ぐきの部分が接する歯や粘膜は、唾液による自浄作用が
働きにくく、細菌が繁殖しやすいためです。
なので、入れ歯を入れたまま眠るのなら、起きているときに数時間、
入れ歯を外して粘膜を休ませることと、入念な歯磨きを続けること、
そして定期的な歯科検診で歯と粘膜の状態を
チェックしてもらうことが大切になってきます。
ただし、大きな入れ歯を使用している方は、残っている歯の本数と場所によって
就寝時にも入れ歯を入れておく方が良い場合もあります。
例えば就寝中に歯ぎしりや食いしばりをする癖のある方は、
歯ぎしり食いしばりにより、残っている歯や
あごの関節への負担が大きくなってしまったり、
歯が向かい合う粘膜に強く当たってしまいます。
気になる方はかかりつけの歯科で一度聞かれてみることも良いと思います。