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こんにちは、スタッフの佐藤です^^
今回は、「赤ちゃんのお口の成長」についてお話しします。
指をくわえたり、手の甲やこぶしをなめたりといった赤ちゃん特有の光景は
とっても可愛いですよね。でも可愛いだけではなく、
この仕草、行動には大切な意味があるのです。
赤ちゃんは、唇や舌、指で遊ぶのが大好きです。
指一本や二本、あるいは手の甲をなめまわしたり、はたまたギュッと握った拳をお口へ入れようとしたり。
手だけでなくタオルやおもちゃもなめます。
お口がただ触れているだけのこともありますが、心地よさも感じています。
このような赤ちゃんの仕草は、一般的に生後一カ月半~二カ月頃から見られます。
さらに生後3~4カ月にもなると指を吸う、いわゆる「指しゃぶり」に移行していきます。
口で触れる、なめる、吸うといったしぐさは、
自分でお口に刺激を与えている行為で、発達にとって大切なことなんです。
さて、お口の刺激はなぜ大切なんでしょうか?
・口で「触れる」「なめる」は、脳への刺激
口で指を触れる・なめる・しゃぶるという行為を「ゆびしゃぶり」とひとくくりにして
ネガティブに捉えがちでしたが、近年見直しがされています。
赤ちゃんは、生まれたばかりの頃から周囲の環境を探求しようとして、
自分の唇や舌で、指やおもちゃを触れたりなめたりします。
これらの行為によって赤ちゃんは、物の形や質感、
音頭などのさまざまな刺激をもとにして世界を理解し、学習していくのです。
・最初に自発的に動かせるのはお口
自発的に体を動かすという点で最も早いのは、お口です。
もちろん手足も動きますが、目的なくバタバタするだけです。
お母さんのお腹にいるときから赤ちゃんが指をなめたり口へ持っていくことは、
良く知られており、生まれた直後は一時的にそれが無くなります。
出生時、触角はほぼ完成していますが、母乳やミルクを飲むのは、反射行動(本能)によるものです。
一般的には生後1か月~2か月頃から口に触れたものをなめたりするようになります。
タオルがお口にちょっと触れれば一生懸命なめたり、唇を動かしたり。
そのうちに手が動いて指を口に持っていったり、足を曲げて指をなめたりしながら、
手や足の存在を、自分の体を認識していきます。
「自発的に体を動かす」ということは、赤ちゃんが自分の力で成長しようとしていることのあらわれです!
またよくある質問で、気になる「指しゃぶり」はいつまでしてよいのでしょうか?
という質問はよくありますが、保護者の方は気になるころで大丈夫です。
日本小児歯科学会では、3歳頃までは禁止する必要がないこと、
また、4歳以降も頻繁な指しゃぶりが続く場合は小児科医、小児歯科医、
臨床心理士の連携で積極的に対応していくことを推奨しています。
指をお口へ持っていく行為は年齢が上がるにつれ生理的なものから
心理的なもの、癖へ移行すると考えられています。
手を使った遊びをたくさんして、日中の活動をしっかりさせることで、
結果的に減少していくと思われます。
お子様の成長過程は心配になることも多いと思いますが、
些細なことでも気になることがありましたらご来院お待ちしております。