ブログ
〒550-0015
大阪府大阪市西区南堀江1丁目11−5 ナカムラビル 1階
ブログ
こんにちは、スタッフの佐藤です^^
今回は、子どもの乳歯をひどいむし歯で抜いた際に、
そのままにしておいて大丈夫なのか?何か治療をしないといけないか?
ということなんですが、
答えは、
乳歯の役割を考えると、むし歯になってしまった場合は早期に治療を受け、
抜いた場合や、自然に生え変わる前の乳歯を抜かなくてはならなくなった場合は
状況によっては乳歯の機能を補うための治療を受ける必要があります。
まず、乳歯の役割として、
1.よく噛むために必要
当たり前のことですが、これは本当に大切です。
よく噛むことで食物が細分化され、栄養の消化吸収効率が向上し、
小児期の全身の発育につながります。
また、唾液の分泌も促し、虫歯予防にも関係してきます。
ほかにも、よく噛むことは表情筋を鍛えて表情を豊かにしたり、
あごの骨の成長と顔貌の発育や、脳の活性化を促します。
2.発音の獲得
幼児期は、正しい発音が獲得される次期です。
特に「さ行」の音は歯音ともいい、乳歯の前歯が早期に抜けたり
重度のむし歯が放置されると、正しい構音機能を獲得できず、
大人になって発音に苦労することもあります。
3.永久歯を導く
乳歯の根が溶けることが、永久歯の生え変わりの第一ステップです。
しかし、重度のむし歯になった乳歯は根が溶けないで、
永久歯が正しい位置に生えるのを邪魔することがあります。
4。永久歯を育てる
乳歯でしっかり食べ物を噛むことにより、骨の中で育っている永久歯に
適度の刺激が与えられて、生え変わりがスムーズになります。
歯の根に膿が溜まる程の重度のむし歯が放置されている場合は、
根の先に育っている永久歯に後遺症が残ることもあります。
歯が変色したり、歯の質も弱くなる、
永久歯が「形成不全」というものになる場合があります。
5.永久歯の生えるスペースの確保
永久歯が育つ前に早期に乳歯を失った場合、この役目が果たせません。
まわりの歯が傾斜したり移動してくることで、
歯並びが悪くなってしまうケースが多々あります。
6.舌の悪い癖の予防
複数の前歯を早期に失うと、その隙間を埋めるように
舌を前方に出す癖がつくことがあります。
永久歯が生えた後もその癖が残ると、舌が前歯を押し出して歯並びを乱してしまいます。
こういったことで、乳歯には大事な役割がいくつもあるんです。
むし歯になった時は、早めに歯医者で治療を受けていただくことが大切になります。
乳歯だからむし歯になっても大丈夫かな、、ということではなく、
できる限り乳歯の役割を果たせるように当院もお手伝いさせていただきますので、
なにか心配なことがあればご来院いただければと思います。