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こんにちは、スタッフの佐藤です^^
今回は、スポーツ好きの方に起こりやすい「しみる」症状についてお話ししたいと思います。
日頃診療をしていると患者様が訴える症状で多いのが「知覚過敏」です。
一見良い歯で綺麗な歯なのに、しみて困っているという相談をされる方が多いです。
こうした方の歯を診察すると、よく見られるのが歯に「ひび割れ・咬耗(削れた歯」なのです。
歯のヒビや咬耗は、過剰な力=歯ぎしり・くいしばりによるもので、
よくよく問診してみると、
「歯ぎしりの癖がある」
「ウエイトトレーニングに励んでいる」など、かなりの負担が歯にかかっていることが伺われます。
歯の咬耗は目立つので、「ここからしみている」と特定できれば、
薬剤で覆う形で処置するか充填剤で対処しやすいのですが、問題は歯のヒビなんです。
ヒビは目立たず、むし歯と違ってレントゲンに映らないのでよく観察するしかありません。
見えないところ(たとえば歯と歯の間や詰め物や被せ物の下など)にヒビが隠れていたりすると、
それを発見するために歯に光を当ててみたりします。
詰め物や被せ物を外してみなければわからない場合もあります。
歯にかかる過剰な力の主な原因は、就寝中の歯ぎしり、
そして日中に無意識で行っている噛みしめですが、ジムなどで鍛えている方の場合、
これにウエイトトレーニングの食いしばりが加わります。
ここ数年、コロナ禍で競技ができなか、筋トレの時間を増やしているスポーツ好きの方は多いと思います。
歯を守るため、ぜひこうした方には使って頂きたいのが、
筋トレ中の「マウスガード」、そして就寝中の「ナイトガード」です。
スポーツ中に使うマウスガードというと、
お湯につけて自分で成形するタイプや既製品を思い浮かべるかもしれませんが、
実はあまりおすすめできません。
異物感が大きく使い続けるのが大変ですし、かみ合わせを悪くしてしまうこともあるからです。
歯科で製作するマウスガードは、お口の方を取って作るカスタムメイドです。
お口にピッタリ合うので違和感が少なく、無理なく使い続けることができます。
激しくぶつかるラグビー用なら厚みを加えクッション性を持たせます。
ウエイトトレーニング用であれば薄く小さくするなど、
用途別の製作が可能なのも歯科のカスタムメイドの大きなメリットです。
また、装着時間の長いナイトガードは、透明な素材でできた就寝中に外れない硬めの物を作ります。
知覚過敏になったときにしっかり治療を受けることはもちろんですが、
歯を痛める過剰な力から歯を守ることも大変重要です。
また、体や顎が発達する小学生~中高生がマウスガードやナイトガードを使用する際には、
顎の成長を妨げないように、年に一度は作り変えを考えましょう。